i.Encyclopedia
記述の非閉鎖性
村主第四論文の中心論証。
記述が捉えるのは立ち上がった結果であり、立ち上がりの手前そのものは構造的に取り残される事態。
経験・意味・出来事の三局面で独立に同型の構造として現れる。
拡張実在論
拡張虚数理論 Z = D + iD を存在論的基礎として採用し、実数主義を否定せず包含する穏当な拡張にあたる。
実数主義
「世界は記述され尽くせる」という暗黙の存在論で、実在的であることを実数Rへの写像として記述可能であることに等値する。
再帰性の罠
制御棒を抜いた後に、新しい制御棒を自分で作ってしまう構造。
解放の達成感の中から再帰的に発生する、覚醒言説そのものに対する構造的罠。
制御棒
人間に生まれつき搭載された暴走防止装置。
意識・思考・挑戦・行動・才能を常温運転に抑え込む構造で、100万年単位の生存戦略の結果として無意識に組み込まれた本能的機能にあたる。
界化
個別主体としての規定を脱し、構造的領域(界)へと開かれて立つ様式。
Φが臨界閾値を超えたとき相転移的に発動する、透状態の社会的位相レベルでの現れ。
覚悟 K
第一衝動に生を懸ける強度。
自己保存条件を後景化する度合いとして規定され、純度Pとともに成る祈りΦを構成する二軸の一つ。
第一衝動
各人の生の深層において反復的に立ち上がる固有の駆動性。
外部刺激への反応ではなく、内側から自発的に立ち上がる動的構造。
透
主体が関係構造の変化を歪みなく媒介している様式。
起こりを捕捉する者から、起こりの媒体となる者へ反転した在り方を指す。
成る祈り
村主第三論文の中核概念。
主体が世界の流れと同位相となることで、ある状態を生成する祈り。
主体・客体・内容の三項分離が解消し、主体が通路として生起する様式。
気づきの事後性
起こりを意図的把握から区別する核心構造。
立ち上がりが完了した後にはじめて、それが立ち上がっていたことが認識されるという、志向と捕捉の時間順序の反転を指す。
成立を許す
起こりが立ち上がるときの主体側の構え。
受動的諦念ではなく、場を過剰決定することを差し控える能動的非介入として規定される。
起こり
村主第二論文『起こりの構造論』の主題概念。
虚次元由来の微細振動が認知空間で気づきとして捕捉される事象を指す。
「自分が引き出した」ではなく「立ち上がってきた」という質感で経験される。
脳の虚次元化
越境創発論の最大強度の主張。
虚次元接続を繰り返した脳は実次元のみでは記述不可能な構造を持ち始め、脳そのものがZ=D+iDの構造体となる。
修行による上達ではなく存在論的相転移にあたる。
自己の三層構造
越境創発論で示される自己のモデル。
経験層・思考層・存在層の三層からなり、各層の深度が虚次元と接続したときの着地点の形状を決める。
次元召喚
越境創発論における創造の第三種にして最深部。
自分の認知体系に本来存在しなかった構造そのものを、虚次元から丸ごと輸入してくる創造形態。
AIには原理的に届かない領域。
記述の二重責任
何かを記述する人が同時に負っている二つの責任。
第一に捉えられている構造を精確に書ききること。
第二にその記述が閉じないことを明示的に保留すること。
視座移行型創発
本理論で位置づけられる創発機構の一つ。
観察者の視座が部分から全体へ移行することで、部分視座では虚次元にあった構造が、全体視座では実次元として立ち上がる事態。
地平の不消失
認知次元空間がどれだけ広がっても虚次元が空になることはないという定理。
あらゆる完成宣言に対する本理論の反証装置にあたる。
顕在化
虚次元にあった構造が、実次元として立ち上がってくる事態。
軸を伸ばす量的拡張ではなく、Z内部で起きる質的な転換にあたる。
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