ブランディングとは何か──個人の時代に最も価値が出る“情報空間設計”という発想
個人ブランディングの本質は、装飾ではなく設計
ブランディングという言葉にはいつも違和感を感じる。
巷で語られる「ブランディング」は、ロゴを作ること、SNSを整えること、世界観を統一すること、みたいな話に閉じている。でも、それは結果であって本質じゃない。ブランディングの本質は、人があなたの発信を見たときに、その人の中で立ち上がる印象を意図的に設計することだ。これを「情報空間設計」と呼ぶ。
ブランディングとは“情報空間の書き換え”である
人が何かを認識するとき、頭の中には情報の空間ができている。あの会社はこういう感じ、あの人はこういう人、という座標が、勝手に立ち上がっている。ブランディングとは、その情報空間に、自分の意図した座標を打つ作業のことだ。
行動とは何か。突き詰めれば、相手の情報空間を書き換えることだ。プレゼンも、SNS投稿も、ロゴ一つの色の選び方も、すべて「相手の中に何が立ち上がるか」を設計している。この前提で見ると、世のブランディングの大半は、設計ではなく、ただの装飾になっている。
なんでこの色なのか、なんでこの言葉なのか、なんでこの構造なのか。問われたときに論理で答えられないものは、ブランディングではない。
なぜ今、個人ブランディングなのか
ブランディングはもともと、大企業の領域だった。ロゴ一個に1億かける世界。それがベンチャーに降りてきて、芸能人に降りてきて、いま遂に個人の時代に来ている。
これは歴史的なフェーズの話で、まだまだブルーオーシャンだ。階層の蓋が閉じたこの時代の、最後のチャンスとも言える。個人事業主、インフルエンサー、オーナー社長――今後、自分の事業や活動を伸ばしたい人にとって、情報空間は最も重要な投資領域になる。みんなが目先の売上を追う中で、ここに優先順位を置ける人は、圧倒的に少ない。だから優先する。
情報空間設計をどう実装するか
実装の鍵は、抽象度を上げることだ。目の前の事業の見え方に閉じない。下から積み上げない。最大Visionから降ろしてくる。コピーや言語表現に妥協しない。
公式HP、SNS、YouTube、海外展開、非営利、プライベート――それぞれの面で同じ思想が立ち上がるように、多面展開で設計していく。
これはセンスの話だと言われがちだけど、センスは才能と情報量の関数だ。周りを徹底的に観察し、能力者を頼り、自分の魂の解放点を探っていく。中で練り込み、外に出して反応を見て、また中で組み替える。
ブランディングとは、最終的には自分のエネルギーを、相手の情報空間で再起動させる装置を作る作業だ。装飾ではなく、設計。これが個人の時代の最大の武器になる。
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