no. 102
Ⅶ. 自他境界・共鳴理論 哲学・思想 意識・認知

存在的孤独/社会的孤立 ( そんざいてきこどく/しゃかいてきこりつ)

Existential Solitude / Social Isolation

「孤独」と呼ばれる経験を、混同されがちな二つの位相に厳密に区別するための概念対。
社会的孤立は、他者との接点が少ない・所属がない・関係が薄いといった外的条件の問題であり、身体的・物理的な分離として観測される。
これは環境調整・関係構築・意識の持ち方ひとつで解消されうるものであり、現代社会が「孤独問題」として政策的に扱う対象の大半はこちらに属する。
一方、存在的孤独は、他者がいても・関係があっても・愛されていても解消されない、根源的に分かり合えないという感覚である。
存在固有の痛みであると同時に、創発の起点でもある。