「正解」を出せる人ほど、これから損をする── AI時代にいちばん不利になるのは、「合理的すぎる人」
「合理的に正解を出す人」が、一番不利になる
これまでの社会は、合理的に正解を出せる人ほど評価された。学校では正解の数で順位がつき、会社では効率よく数字を出せる人から出世していった。賢く、合理的に、最短距離で。これがいちばん損のない生き方だった。
でも、AIの登場で、そのルールが終わる。正解を出すのは、人間よりAIのほうが速くて、安くて、正確だ。あなたが3日かけて出した「合理的な答え」を、AIは3秒で返してくる。
ここに、いちばんの落とし穴がある。AI時代の本当の脅威は、「AIに負けること」ではない。「みんながAIと同じ答えを出してしまうこと」のほうだ。
全員が同じ正解にたどり着くと、その正解はゴミになる
全員が同じ「ベストな就職先」にエントリーする。全員が同じ「ベストな投資先」に入金する。全員が同じ「ベストなマーケ手法」をコピーする。
その瞬間、その正解はもう正解じゃなくなる。就職先は競争率が跳ね上がる。投資先はもう値上がっている。マーケ手法は全員がやっていて差別化にならない。
つまり、合理は全員でやり切った瞬間に、ただのゴミに変わる。これがAI時代の残酷なルールだ。
賢い人ほど、わざと「変なほう」に進める
もちろんこれは「合理を捨てろ」という話ではない。それは、ただの無計画だ。そして合理を捨てる非合理な決断が合理だとしたら、それは非合理ではない。そこの無限循環の議論をループしてもしょうがないので、そこは目を瞑る。
つまり、合理を完璧に理解した上で、あえてそこから外れる選択を取れるか、ということ。みんながやっているなら、やらない。いま簡単に稼げるから、選ばない。効率がいいと言われているなら乗らない。そのぐらい極端に、常にその視点を持つことの意味を再認識したい。
「賢く、馬鹿になる」。これがこれからの時代に効く、重要な戦略だと思っている。
10年後から見れば、「正解」の定義が変わっている
「正解」とは、その時点での正解にすぎない。10年経てば、今の正解の半分は間違いに変わっているかもしれない。100年経てば、もはや何がなんだか分からないはずだ。
正解は、時間で動く。つまり「固定された絶対的な真の正解がある」という幻想にしがみついてる可能性があるということを認識してみてほしい。
合理の外側に、これからの正解はある。だから、賢く、馬鹿になろう。
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